日本におけるドイツ年2005/6-特集No.3


No.3 : 愛・地球博-ドイツ館案内

愛知万博-ドイツ館
愛・地球博(愛知万博)が2005年3月25日に開幕しました。世界120ヶ国が参加した外国パビリオンの中で乗り物を使ったアトラクション型展示で目立っているのがドイツ館です。
ドイツ館は長久手会場の周回路グローバル・ループ内側のいちばん南に位置するグローバル・コモン3の中にあります。今回は建物は友好国のフランスと共有しています。ドイツ館のテーマは自然の原理を技術に応用した「ビオニック」の観点からバイオロジー(生物学)とテクニックを組み合わせ造語で、ドイツ語式発音の「ビヨニク」を紹介していきます。見学コースの入口の「エクスピリエンス・ケーブ」と言う巨大な洞窟ではあらゆる生物の起源としての自然を、コウモリやクモや始祖鳥などが展示され炎が燃え上がる神秘的な雰囲気を味わいながら学びます。薄暗い洞窟を抜けると「エクスピリエンス・ライド」といわれる長さ300m、重さ150tの軌道システムの乗車口に出ます。大きな水滴型をした定員6名の乗り物「エクスピリエンス・ドロップ」に乗車して冒険の旅「ビヨニスの体験ワールド」に出発し自然と技術の融合を学びます。まず水中に潜り水滴の中にいるような感覚でさまざまな地層の間を上下し、レールの上を進みながら座席震動装置によって水滴の激しい動きを体感できる仕組みです。まもなく水中から水上へ出て今度は空へ一直線で雷雨に巻き込まれたりもします。嵐を後にドロップは竹林にたどり着きハスの花(ロータス)を見つけ、ハスの葉の表面に見られる自主浄化作用は数多くのドイツ製品に応用されています。再度ドロップは水中に入ってサメやスイマと一緒に移動します。サメの水槽の最後で渦巻流に遭遇しますが危機一髪で逃れます。川の流れの中に浮かびライン川の流れに乗り岸辺のノイシュバンシュタイン城やワイン畑を過ぎて、ケルン市やローレライを見ながらライン川を下ります。ライン地方の風景の最後にオフショア・ウインドパーク(風力発電)が目の前に広がります。そして動きが穏やかになり最後は灯台のともる海岸までで乗車時間約6分のこの旅は終わりです。キャビンは45秒おきに出発しています。乗車中にワクワクするような発見と専門知識がいっぱいのビヨニスの世界でさまざまな感動を味わうことができるでしょう。KUKAロボットの案内で「エクスピリエンス・ラボ」では技術の応用と問題解決を紹介しています。自然界のヒントから意外な技術が開発されていることに驚かされます。
キャビンを降りてからドイツとフランスのパビリオンの間にあるドイツとフランスの共通ホールコモンハウス1階に足を運んでください。ここにはドイツ観光局とルフトハンザドイツ航空、フランス政府観光局とエールフランス航空と共同の観光ブースが設けられており、モニターやプラズマスクリーン、パネルなどでドイツとフランスの観光を紹介しています。
またコモンハウス2階はレストランになっており、本場のドイツ料理が楽しめます。メニューはジャガイモスープ(カルトッフェルズッペ)や焼きソーセージ(ブラートヴルスト)などの軽食、カスラー(骨付き豚のあばら肉のグリル)やシュバインハクセ(豚すね肉のグリル)、ライン地方で有名なザウアブラーテン(酢漬け牛肉の煮込み)などです。メインディッシュの価格は1,500-2,900円です。飲み物は本場のヴァイツェンビールや黒ビール、ピルツビールなどのビール類やドイツ・ワインも用意されています。ビール醸造所を模した板張りの内装で本場の雰囲気を味わうことができます。
万博会場の案内図は以下です。

愛知万博会場案内

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