日本におけるドイツ年2005/6-特集No.2


No.2 : ホルスト・ケーラー ドイツ大統領来日

開会式式典 「日本におけるドイツ年2005/2006」が4月4日東京国立博物館平成館(上野)にて行われた「世界遺産・博物館島 ベルリンの至宝展」の開会式をもって公式に開幕しました。この日に合わせドイツ年名誉総裁であるホルスト・ケーラー・ドイツ大統領が来日しました。
オープニングの行事となった「ベルリンの至宝展」開会式には、日本側のドイツ年名誉総裁の皇太子殿下が臨席し、「伝統を重んじ未来を見つめるドイツとその国の人々の在り方に目を向ける時、私たちはそこから多くのことを学ぶことができると思います。」と言葉を述べられました。
セレモニー 続いて、同じく4月4日夕方には東京の六本木ヒルズでドイツ年オープニングセレモニーが行われました。このイベントではベルリンからやってきた、「ユナイテッド バディ ベアーズ」除幕式が行われケーラー大統領や小泉首相が参加しました。「ユナイテッド バディ ベアーズ」は国際的な融和・平和を願ってドイツの首都ベルリンから始まったアートイベントです。ベルリンの象徴である熊をモチーフに、国連加盟国のアーティストによりペイントが施されています。会場となった六本木ヒルズ66プラザには、高さ2mの127体のバディベア(熊のオブジェ)が突如出現した形となって道行く人々の関心を引いていました。
また同日、ケーラー大統領は来年のFIFAワールドカップ・ドイツ大会2006に向けて、日本サッカー協会キャプテン川渕三郎氏と会談し、大統領は「ぜひ日本チームもドイツへ」と熱いエールを送ってくれました。同会場内にはターゲット・ゴールが用意され、日本代表選手のアレッサンドロ・三都主氏(浦和レッズ)や、ギド・ブッフバルト浦和レッズ監督、またドイツ年親善大使でありサッカー通でも知られる久米宏氏によるゴールキックが行われました。当日東京は季節外れの寒風の吹く荒れた天候でしたが「これが追い風となってドイツへ邁進できれば・・・」との発言も日本の参加者からとび出していました。
ケーラー大統領は、滞在中の4日間で、東京、名古屋、京都、神戸と日本各地を訪問します。5日には愛知で開催中の愛・地球博のドイツ館を見学するなど交流を行いました。6日には神戸で地元有力者を前に公演を行い「日独は似通った課題を抱えています。少子高齢化、社会保障制度の改革、技術革新と豊かさと雇用の増加を実現する条件整備などです。わが国は日本の経験から学ぶことができます。」と述べて日独が太いパイプで結ばれる「ドイツ年2005/2006」の意義を強調しました。

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